薪は高い。
とイメージされる方が多いと思いますので具体的に考えてみたいと思います。
薪の販売価格
- ホームセンター広葉樹 1束 =698円
- 1束 約7㎏なので 1㎏あたり100円
ホームセンターで一年分買い続けるのは割高で現実味がないので
薪屋さんなどまとめて販売しているところで
- 岐阜県の薪相場 軽トラック1車=20,000円
- 1車 約300kgなので 1kgあたり約70円
こちらで考えていきます。
- 一般的な中型ストーブの薪の使用量2kg/h
- 夜だけ毎日18~24時までの6時間で12kg
- 1日あたり840円×30日、1か月約25,000円
- 12月~3月の4か月間=120日
となるので
1シーズンあたり約100,000円!!
う~ん金額だけを見ると高いような気もする。
とうぜん金額だけ見ると、灯油でファンヒーターを使うより高い。
(100円あたりの熱量を考えると薪のほうが多いので実は灯油よりも安く部屋を暖める事ができるけど…)
では薪代をタダにするために
4つの手順
①山で原木を切る
まずこのリスクを考える。
職業として林業を見た時に事故が起こる確率が他の職種に比べて圧倒的に高い!
仕事中における死傷者統計平成26年~平成30年の5年間の平均は
- 全産業では1000人あたり2.2人/年
- 林業は1000人あたり28人/年
木を切るプロの人たちでこの数字
それだけ木を切るとゆう事は危険でリスクがある。
あと山に入ればハチもマムシもクマもおるし…
②切り倒した木を薪の長さの丸太にカット(玉切り)して車まで運ぶ
これがたぶん一番しんどい。
道があって車を横付けして木を積める状況なんて基本的にはない。
労働レベルでゆうとピラミッドを建てる奴隷に近い。
③玉切りした丸太を割る
斧で割るのは楽しさもあるけどなかなかのハードワーク。
じゃあ薪割機って考えるとそれも30万とかするので
そもそもタダで薪を作りたいと思う観点からするとズレがある。
④割った薪を2年くらい乾燥させる
薪は乾燥させないと使えない。
今シーズン使う薪、1年乾燥薪、2年乾燥薪を保有する事を考えると
1年で使う薪の3倍のスペースが必要。
1年分の薪はだいたい車1台分くらいのスペースを取るので3台分。
極端なはなし都会やと車1台の駐車場代なんて1か月20,000円とかする。
薪ストーブを使う地域においてはその金額にはあてはまらないやろうけど、
それだけスペースってのはコストである事は忘れてはいけない。
薪を買うなら薪1か月分程度のスペースがあればよい。
じゃあ①~④の労力と時間を考えたときにはたして10万円って高いのか?
時給換算したらいくら?
たとえば自分なら作った薪1年分を10万円で売ってと言われても
そんな安くでは割りに合わないのでお断りする。
なので薪作りを嫌々、大変、労働と感じるなら買った方が絶対安い。
ただこの薪づくりを趣味と出来る心があるならそれは悟りをひらいたお釈迦様のようなもんでもありこの薪ストーブ世界の勝ち組だと思う。
薪を購入することで林業の仕事が増えて雇用促進にもなるし
適切に木を切ることによって山の整備になって美しい山を取り戻せるし
良い事が多いのでどんどん薪ストーブを使う人が増えて薪をいっぱい買って
欲しい。
たくさん薪を販売できる循環ができると薪の価格も安くなると思います。
結局のところ薪を買うってことは
「リスクと労力をお金で解決する」
って事なのでそうかんがえるとコスパは非常にいいと思う。
とゆう事で薪を買う事はおおいに「アリ」な選択肢だとゆう事を伝えたいブログでした。
ありがとやした。